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2015年08月30日

花蔵の乱を辿る

(この記事は昨年作成した物を再編集した物です)


 藤枝市にて行われた「藤枝おんぱく」のプログラム「武将・今川義元と行く 『花蔵の乱』探訪ツアー」に参加してきました。

 花蔵の乱とは、今川氏親の異母兄弟である後の今川義元である栴岳承芳と、玄広恵探が争った、家督相続争いである。
 玄広恵探が花蔵城を居城としていた事から「花蔵殿」と呼ばれていた事から、花蔵の乱と呼ばれる。

7:50藤枝駅集合

ホントはもっと早く到着して、朝ラーメンをとも思いましたが、流石に起きれませんでした・・・。

藤枝駅からバスに乗り、一回乗り換えを経て中田バス停下車


葉梨公民館で集合の人と合流し、今回の企画がスタート

今川義元役の方と玄広恵探役の人によって案内をする、という趣です。

幟を持つ一団を交差する人は何を思うか・・・。


まず訪れたのは長慶寺



今川氏の氏寺であった長慶寺は、今川氏三代目・泰範が開基として開創した寺院である。


今川泰範は範氏の次男であり若い頃は鎌倉建長寺に入り修行していた事がある。



なぜペンギン・・・


今川泰範と太原雪斎の墓

太原雪斎の姉と言われている太年凪が、廃れていた長慶寺の再興に手がけ、更に雪斎が晩年葉梨郷に隠居し再興を果たした。

長慶寺を後にして、花倉地区に。

この案内板は元々火の見櫓が建っていた所に、火の見櫓の撤去に代わって花倉地区の歴史を示す案内板として設置された。

火の見櫓の半鐘だけが掛かっている。

遍照光寺

 駿河今川氏三代・泰範は鎌倉建長寺にて僧となっていたが、兄の氏家が若くして没したため還俗して、今川氏を継いだ。足利義満に仕え、応永7年(1400)駿河と遠江2ヶ国の守護職に任ぜられた。
 それ以前泰範の父範氏は文和2年頃(1353)駿河の地を治める根拠地として島田の大津庄には大津城を、葉梨庄には花倉城を築いた。この築城に並行して家臣の屋敷を定め、一族の菩提を弔ったり、男子教育の場として氏寺を建立した。花倉には遍照光寺が開創された。
 玄広恵探は平時には遍照光寺の住職であった。

右・今川範氏と左・今川氏家の墓


農村風景が良い感じです。


上り坂の手前で兵糧の支給、という事で配られた朝比奈ちまき

朝比奈氏に伝わるこの朝比奈ちまきは、腹持ちが良く合戦場でも一日腹が空かないという。その製法を現代に再現したもの。



中央の高まりが花蔵城のピーク。思っていたよりも高いし城の規模も大きい。


振り返って来た道を見ると、この城が葉梨地区を掌握できるような配置である。


再び兵糧の配給、という事で、瀬戸の染め飯である。


さて、これから本格的に山道に入る。

眺望の良い尾根道から、これより山中に入る。


二の丸に到着。ここで昼食時間に。


古城研究会の人が、この先で新発見の堀を見つけたので、希望者は付いて来てというので行ってみる。

堀割の跡を見る。

古城研究会の人は「山を登ってる時に不自然な平らな所やV字地形を見つけたら通報して下さい」との事。

何かに掴まっていないと転びそうな斜面も。

ここまで来たのは数人でしたが、城が気になる女性も居りました。

戻って昼食、としたいが、二の丸は林に囲まれていてやや眺望は難あり。

そこで、少し先の眺望が良い所で昼食とする。

先程、「兵糧」として配られた「瀬戸の染飯」

この鮮やかな黄色はクチナシの色素で、傷むのを防ぐ様です。

この素敵な眺望での食事。

かつては血みどろの戦いが繰り広げられた所ではありますが、今は食を楽しもう。

この景色を眺めつつ、「兵糧」を頂き、主催者さんと今回のイベントの事など色々と話をする。


そんな間に相対する二人の殺陣?が。


昼食時間は終わり、花蔵城から尾根道で烏帽子形山を経由。

古城研究会の人によると、花蔵城の退路はココしかないとの事。

再び眺望が見えてきました。


花蔵城麓の高山寺

玄広恵探の軍勢が逃げ込むも、義元側によって兵火に罹り、恵探側は更に逃亡を続ける事になる。
此処には、今回のイベントを地元側としてサポートして頂いた方々が、差し入れのお菓子や飲み物を持ち寄って頂きました。
更に、役者の石上さんとも色々と話が出来ました。

そして、玄広恵探の墓碑がある所にて、玄広恵探役・義元役の二人が献花と焼香を上げて、兄弟で争い殺し合う事になってしまった玄広恵探公へ手を合わせ、多くの参加者も続きました。


さて、一日歩き回った汗を温泉で流しました。

温泉でも運営に関わった人と色々と話す事が出来ました。

今回のイベント、花蔵の乱という歴史上ではややマイナーな出来事であり、参加費も若干高い、という第一印象がありましたが、企画の練り方や演出方法、地元の方のサポートなど、参加費以上の満足感がありました。
たまたま、古城研究会の会長さんが、過去に一度見た私の事を憶えていて声を掛けて来たのは嬉しい驚きでした。
参加者の半分以上が女性というのも新鮮で、参加者の人の話を聞いていると色々な属性の人が居て、歴史をテーマにした内容でもアプローチの仕方によってこのようになるのだという事も感じました。
これを踏まえて、自分もイベントを仕掛ける際には参考にしたいと思います。
  


Posted by かるの at 08:02Comments(0)視察・研修

2015年08月24日

9月1日講演 「二宮金治郎 両道を歩み続けた男」 沼津市 Lot.nにて 

 9月1日18時半から沼津市のLot.nにて行います。

 
  内容は「二宮金治郎 両道を歩み続けた男」です。



 日本で最も銅像が建てられている幼少期の二宮金治郎。
 しかし彼が活躍したのは成人してからであり、単なる道徳的模範となる人物では無かった。
 科学的、計量的、合理的に農村の改善運動を展開した二宮金治郎についてお話しします。

 「地域づくり・二宮金治郎・農村経済・経営・農政・金融教育・報徳運動に関心がある方におすすめ。」

 会費:1000円(ドリンク付き)

 時間:18時半から

 開催場所はコチラ・沼津市上土町10 (それまでの店舗の道向かいです

)  

 ※駐車場がありません。公共交通機関か近隣の駐車場をお使い下さい。

 参加は自由です。Lot.nさんへ直接来場ください。
 変更や中止申し込みはオーナーメール、もしくは
 

 ちなみに、タイトルの「世間士(ショケンシ・セケンシとも)」とは、民俗学の言葉で「各地で見聞きしたことを故郷に伝え、役に立てる人」という意味です。
 本来は「世間師」が正しいですが、自分で「師」というのもおこがましいので、「士」としました。  


Posted by かるの at 16:24Comments(0)歴史発見講座

2015年08月21日

「道の駅・静岡版」2015年秋号に寄稿しました 

静岡県と神奈川県各地の道の駅にて設置されているフリーマガジン「道の駅・静岡版」2015年秋号に寄稿した記事が掲載されました。


(クリックで寄稿した記事が読めます)


 今回は美景の望める古墳についてです。

 静岡県および神奈川県内各地の道の駅に設置されているので、ご自由にお持ちください。  


Posted by かるの at 16:04Comments(0)媒体への寄稿

2015年08月19日

8月26日講演 「それぞれの結末 敗北に向き合った人々」 沼津市 高嶋酒造にて

 8月26日18時半より講演致します。
 内容は「それぞれの結末 敗北を認めるという事」です。


ヒトラー死後のドイツの敗戦処理を行ったカール・デーニッツ


 世界中を戦争に巻き込んだ第二次世界大戦。枢軸国側は連合国に押され、やがて敗北を意識する。しかしどんなに勝ち目が無いとしても、勝利の望みを捨てる事は味方からも許されざる事である。もしくは、戦いに勝利していても、政治的に敗北する事もある。
 敗戦国となった国々が、どうやって敗北を受け入れていくのか。今の国際情勢にも繋がっている敗戦の形を見ていきます。

 「第二次世界大戦・国際政治・軍事・国際連合・冷戦」に関心がある方にオススメ。

 参加費:700円。

 時間:18時30分から

 開催場所はコチラ・沼津市原の高嶋酒造にて


 ※駐車場がありません。公共交通機関での来場をお願いします。(JR原駅から徒歩5分)

 ※自由参加ですが、問い合わせ等は高嶋酒造へメールでお願いします。「info★hakuinmasamune.com」(★を@に換えて下さい。)
 

 ちなみに、タイトルの「世間士(ショケンシ・セケンシとも)」とは、民俗学の言葉で「各地で見聞きしたことを故郷に伝え、役に立てる人」という意味です。
 本来は「世間師」が正しいですが、自分で「師」というのもおこがましいので、「士」としました。  


Posted by かるの at 20:13Comments(0)歴史発見講座

2015年08月18日

安倍奥の流しそうめん祭り・玉川マルシェにて出店



 私が関わっています静岡市の中山間地域・旧玉川村を範囲とする地域づくり団体「安倍奥の会」では、毎年8月に流しそうめん祭りを行っています。6周年となる今年は8月23日に開催される事になりました。

 静岡市長妻田地区で500年の歴史を誇る曹源寺の階段に設置される50mの流しそうめんは、下流に至っては体験した事のないような超高速です!


 
 流しそうめんの駐車場では【玉川マルシェ-葵区風土(FOOD)紀行-】が開催され、「軽野造船所」も出店します。

 この安倍奥の会が結成されるきっかけになった小説「安倍七騎」をデザインしたTシャツも販売します。
 この「安倍七騎」の様に、知られざる地域文化を伝える事で、その地域に誇りを持ってくれれば、という気持ちで自分も歴史講座を始めたきっかけの一つです。

 他にも、魚のつかみ取り・鹿の角わなげ・地元野菜の販売・地元野菜を使った料理・ウイスキー販売など

【日 時】2014年8月23日(日) 10:00~14:30小雨決行 延期なし 
※中止の場合は当日8:00までに「安倍奥の会」ホームページでお知らせ。

【会 場】流しそうめん祭り特設駐車場(玉川中学校より北へ700m)

 流しそうめんは要予約ですが、マルシェは予約の必要なく来場できます。
  


Posted by かるの at 15:09Comments(0)Historical Transmission design

2015年08月11日

本日講演 「人の記憶 地の記憶 火山伝承を読む」 沼津市 Lot.nにて

  本日18時半から沼津市のLot.nにて行います。

 
 内容は「人の記憶 地の記憶 火山伝承を読む」です。


(宝永噴火の復興を指揮した代官・伊奈忠順)


 秀麗なる富士山。その姿からは火を噴くなど考えられないが、古代から中世に掛けては常に火を噴く山であった。
 そして宝永の大噴火において、富士山の噴火は社会にどんな影響を与えたのか。
 歴史に刻まれた富士山の噴火を体験した人の日記や伝承から、噴火に遭った人の感情や、土地に刻まれた先人たちの思いを掬って行きます。

 「富士山・火山・災害史・富士信仰・平安時代・江戸時代」に関心がある方にオススメ。

 会費:1000円(ドリンク付き)

 時間:18時半から

 開催場所はコチラ・沼津市上土町10 (それまでの店舗の道向かいです

)  

 ※駐車場がありません。公共交通機関か近隣の駐車場をお使い下さい。

 申し込みはオーナーメール、もしくはLot.nさんへ直接来場ください。
 

 ちなみに、タイトルの「世間士(ショケンシ・セケンシとも)」とは、民俗学の言葉で「各地で見聞きしたことを故郷に伝え、役に立てる人」という意味です。
 本来は「世間師」が正しいですが、自分で「師」というのもおこがましいので、「士」としました。

  


Posted by かるの at 14:32Comments(0)歴史発見講座

2015年08月10日

8月9日 散歩かふぇ ちゃらぽこ講演 「巨大国策 捕鯨産業」 参考文献

8月9日、散歩かふぇ ちゃらぽこにて「巨大国策 捕鯨産業」についてお話させて頂きました。

 お越し下さった皆さん、ありがとうございました。
 
 講座に当たっての参考文献は以下の通りです。
 
 書名/著者
 「捕鯨Ⅰ・Ⅱ/山下渉登 」

 「クジラとアメリカ/エリック・ジェイ・ドリン (北條正司 松吉明子 桜井敬人訳)」

 「南氷洋の捕鯨/山田致知」

 「鯨取り絵物語/中園成生 安永浩」
 
 「クジラは誰のものか/秋道智彌」

 「よくわかるクジラ論争/小松正之」
 

 
 ご参考にしてください。


※次回、散歩かふぇ ちゃらぽこでの講座は9月13日15時から、「孤島のコスモポリタン ボニンアイランドから小笠原」と題し、 小笠原諸島が日本領土になった経緯を語ります。
  


Posted by かるの at 15:16Comments(0)歴史発見講座

2015年08月09日

本日講演 「巨大国策 捕鯨産業」 散歩かふぇ ちゃらぽこにて

 本日15時より散歩かふぇ ちゃらぽこにて講演致します。

  内容は「巨大国策 捕鯨産業 」です。


(鯨から採取された油の樽が並ぶ港)


 対立する捕鯨に関しての考え方。欧米各国が捕鯨を推進していた時代、鯨を巡って繰り広げられた欧米各国の思惑が世界史にも影響を与えた背景と、日本の古式捕鯨とは異なる視点についてお話しします。

 「捕鯨問題・環境問題・産業史・国際政治」に関心がある方にオススメ。


 会費:1500円(ドリンク付き)

 時間:15時から

 開催場所はコチラ・


 ※駐車場がありません。公共交通機関か近隣の駐車場をお使い下さい。


 申し込みはオーナーメール、もしくはちゃらぽこさんへ直接お願いします。

 ちなみに、タイトルの「世間士(ショケンシ・セケンシとも)」とは、民俗学の言葉で「各地で見聞きしたことを故郷に伝え、役に立てる人」という意味です。
 本来は「世間師」が正しいですが、自分で「師」というのもおこがましいので、「士」としました。  


Posted by かるの at 08:19Comments(0)歴史発見講座

2015年08月03日

8月9日講演 「巨大国策 捕鯨産業」 散歩かふぇ ちゃらぽこにて

 8月9日15時より散歩かふぇ ちゃらぽこにて講演致します。

  内容は「巨大国策 捕鯨産業 」です。


(北極海で行われていた捕鯨)


 対立する捕鯨に関しての考え方。欧米各国が捕鯨を推進していた時代、鯨を巡って繰り広げられた欧米各国の思惑が世界史にも影響を与えた背景と、日本の古式捕鯨とは異なる視点についてお話しします。

 「捕鯨問題・環境問題・産業史・国際政治」に関心がある方にオススメ。


 会費:1500円(ドリンク付き)

 時間:15時から

 開催場所はコチラ・


 ※駐車場がありません。公共交通機関か近隣の駐車場をお使い下さい。


 申し込みはオーナーメール、もしくはちゃらぽこさんへ直接お願いします。

 ちなみに、タイトルの「世間士(ショケンシ・セケンシとも)」とは、民俗学の言葉で「各地で見聞きしたことを故郷に伝え、役に立てる人」という意味です。
 本来は「世間師」が正しいですが、自分で「師」というのもおこがましいので、「士」としました。  


Posted by かるの at 18:12Comments(0)歴史発見講座

2015年08月02日

8月1日講演 「救国の将 廬原君臣と白村江の戦い」 参考文献一覧

 8月1日、三島市のカフェうーるーにて「救国の将・廬原君臣 と白村江の戦い」ついてお話させて頂きました。

 参加して下さった皆様、ありがとうございました。

 講座に当たっての参考文献は以下の通りです。
 
 書名/著者
 日本書紀/講談社学術文庫版
 白村江 古代東アジア大戦の謎/遠山美都男
 白村江以後 国家危機と東アジア外交/森公章
 静岡県史 通史編1/原秀三郎ほか
 逆説の日本史 古代怨霊編/井沢元彦
 日本軍事史/高橋典幸ほか
 日本古代史 争乱の最前線/増尾伸一郎ほか
 不尽河辺考/池谷 九万夫
 百済滅亡と古代日本/全榮來
 西暦535年の大噴火/ David Keys, 畔上 司訳
 海を渡った黒曜石/池谷信之
 


 ご参考にして下さい。

 なお、当方がデザインした「Battle of Hakusukinoe」はこの白村江の戦いに赴いた廬原君臣を描いたTシャツです。

次回のうーるーでの講座は9月5日、「天武と持統 日本を創ったふたり」と題し、日本という国号、天皇という称号を名乗った天武天皇と、その事業を引き継いだ持統天皇についてお話しします。  


Posted by かるの at 11:15Comments(0)歴史発見講座